Salesforceキャンペーンとpardotキャンペーンの違いとは?適切なキャンペーン管理がROI管理において重要
今回はマーケティングオートメーション「pardot」で重要な存在である「Campaign」について
お話しします。
Salesforceキャンペーンとpardotキャンペーンは何が違うのか?
既にSalesforceを使用されている方は疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
Salesforceでもpardotでも頻繁に使われることが多い「キャンペーン」ですが、両方マーケティング施策
であることには違いありません。
しかし、このような違いがあります。
pardotのキャンペーンは「見込客が最初に接したマーケティング施策」のことです。
いわゆる「ソース」です。
そのため、一人の見込客(Prospect)が属するキャンペーンは1つです。(変更は可能です)
例えば、見込客Aさんは2016年7月27日のイベントで初めて名刺交換をして獲得した見込客であった場合、
Aさんはpardotの管理画面上では「Source Campaign=SalesforceSummer20160727」のようになっております。
見込客の詳細情報ページにもわかりやすいように「Source Campaign」と書かれているので
イメージしやすいかもしれませんね。
一方、Salesforceキャンペーンは、ソースキャンペーンという意味合いではなく、
マルチタッチキャンペーンとして、同時に多くのキャンペーンに属していることがあります。
例えば、見込客Bさんは8月2日のイベントに属していながら、8月20日の別イベントにも属している、
といったことがあります。
どちらかというとpardotの「リスト」機能に近いかもしれません。
Salesforceキャンペーンメンバーをpadotのリストに追加することもできます。
Salesforceキャンペーンメンバーに一括メールをpardotから送信したい場合に、
pardotリストに追加して配信する、といった使い方が可能です。
※Salesforceにキャンペーンメンバーを追加しても、自動的にpardotリストに追加されるわけではありませんので、
追加したい場合は「Add to pardot List」ボタンを手動でクリックしてください。
pardotとSalesforceを同期したとしても、Salesforceキャンペーンのメンバーが、
そのままpardotキャンペーンに自動追加されるわけではありませんのでご注意ください。その逆も同様です。
pardotでSalesforceキャンペーンを確認するには?
pardotでSalesforceキャンペーンを確認したい場合は、Marketing>Campaignsで
下の方にスクロールしていただくと、Salesforceキャンペーンを確認することができます。
(注)Salesforceで見た見込客(Prospects)数とpardotで表示されているProspects数が異なることもあります。
それは、一部のProspectsがSalesforce内のみに存在し、pardotと同期されていないリードまたは取引先責任者が
いるということです。必要に応じて同期しましょう。
pardotに見込客をcsvでインポートする時、キャンペーンはどうするべき?
Salesforceとpardotを連携しておらず、pardot単体で使用している場合、営業担当が集めた
名刺情報をcsvで取り込みたいですよね。
そのような時、csvでインポートできますが、その際にキャンペーンの設定も工夫しておくと
後々管理しやすいです。企業ルールによって区分は異なると思いますが、以下のようなポイントで
キャンペーンを設定されると良いのではないでしょうか。
・いつインポートした見込客かがわかるようにする(特に、詳細情報がわからない場合はせめてインポート日を記載)
・営業担当が集めた名刺情報だということがわかるようにする
・もし名刺交換した場所などが明確である場合にはそれも記録しておく
・エリアで管理している場合はエリア別にキャンペーンを設定しても良いでしょう
pardotキャンペーンは、「ソースキャンペーン」になりますので、それを念頭において設定すると
適切なセグメントがしやすくなるのと、ROI計測にも役立ちます。
pardotでソースキャンペーンが明確に管理できていると広告効果が計測しやすい
pardotには、「キャンペーンレポート」機能がありますので、キャンペーンを適切に
管理できていると、簡単にROIの測定ができます。
Reports>Campaigns
キャンペーンごとに、コストとしていくら使ったかを予めキャンペーン作成の際に入力しておきましょう。
そうすることでキャンペーンに紐付いているProspects数や商談数、成約数からROIを見ることができるため
どのマーケティング施策に注力すべきか、予算を多く配分すべきかの判断がしやすくなり効果的な
マーケティングが可能となります。
pardotをはじめる時は、まずこのあたりを使いこなせるようにしておくと良いですね。
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