Pardotに新機能 Engagement Studioが追加!

Yujiro Hayashi • 2016-06-24

テストBUILD

昨年からSales Cloud Engageと共に発表されていたPardotのEngagement Studioが6/21にクローズドβを終えて一般に公開されました。こちらの機能、かなり魅力的なものとなっており、よりきめ細かいOne to Oneマーケティングの実施がより簡易に出来ることが期待されます!今回はこちらの機能を紹介します。

進化したドリッププログラム

Engagement Studio Pardot
かいつまんで言うとドリッププログラムの進化版と言った機能というとわかりやすいかも知れません。ドリッププログラムではリスト毎に「〜というアクションを〜という順序で起こす」ということしか設定出来ませんでした。これがこちらのEngagement Studioでは対象のリストの中で更に顧客の属性に応じた条件や行動をトリガーとして実行するアクションを分岐させることが出来ます!ドリッププログラムでもリストの操作である程度は実現出来た所かも知れませんが、Engagement Studioはそれを一つの画面で実施出来るので、ナーチャリングキャンペーンをより簡易に管理しやすくなった感じです。

UIはSalesforceのプロセスビルダーに近いです。直感的に非常にわかりやすいUIなので、初めて触っても違和感なく操作できると思います。既存のドリッププログラムはEngagement Studioでエンゲージメントプログラムを新たに作成しても、そのまま動作するのでご安心を!

3つの機能 BUILD/TEST/REPORT

Engagement Studioでは大きく分けて3つの機能があります。

BUILD
その名の通りエンゲージメントプログラムを作成出来る
TEST
作成したプログラムの動作を確認出来る
REPORT
動作中のプログラムのレポートを確認出来る

そのままなんですが、この3つです。テストに関しては今の所ちょっと残念な所で、リストの中の顧客データを使ってどこにどれくらいの人が適用されて…というのは見られず、YES/NO形式でどういった形のジャーニーを辿るのかを確認出来るだけです。(恐らく)ここはその内改善されるのではないかなーと個人的に思っています。

REPORTは、分岐やアクション毎にどれだけの人が適用されているかを一目で確認することが出来ます。とてもわかりやすいので、このレポート機能は本当に重宝しそうですね!

参考画像を見ていただけば、一発でどういうものかのイメージは湧くと思います。素晴らしいですね!

出展: marketingland.com

出展: marketingland.com

Sales Cloud Engageとも連携

良い感じに顧客がナーチャリング出来ても、営業にナイスパスが出来なければ意味がありません。マーケティング部門はその顧客のことをよく知っていても、営業部門が知らなければ適切なフォローが出来ないでしょう。そこの情報の共有をサポートする役目をするのが、Sales Cloud Engageです。リアルタイムで顧客の行動、どのようなジャーニーを辿ってきたかを把握することで、顧客にとってベストなフォローが可能になるでしょう。

まとめ

Engagement Studioを駆使すれば今まで以上により精密できめ細かいカスタマージャーニーが描けます。うまく使えばROIのわかりやすい可視化のツールとしても機能しそうですね。まだまだ良くなる予感もぷんぷんするので、今後にも期待大です。

参考:Salesforce Announces General Availability of Pardot Engagement Studio — B2B Marketing Automation Reimagined

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Yujiro Hayashi
エンジニア/データアナリストZENoffice株式会社
2012年 京都大学卒業 1年間NYでネットワーク/インフラ技術を学び、その後東京の独立系SIerでネットワークエンジニアとしてキャリアを開始。 2015年 ZEN officeにジョイン。 Pardot認定コンサルタント。
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