Google Analytics + tableauで出来ること
レポーティングがめんどくさい!
定常の業務で出来れば時間はかけたくないことの一つにレポーティング作業があります。週次、月次などで報告する必要のあるレポートについてはとにかく工数削減をして、出来た時間を施策考える時間などクリエイティブなものに当てたいものです。
Google Analytics(以下、GA)のレポーティング機能は強力ではありますし、基本的なKPIを確認するには十分かと思いますが、例えば複数の指標の日次推移の比較を見たい場合はダッシュボードそのままでは見れません。GoogleスプレッドシートにAPIでデータを流し込んで…という方法もありますが、今回はBIソフトウェアのtableauを利用して手軽に見る方法をご紹介します。
そもそもtableauって?
tableauはデータの視覚化に強みのあるBI(Business Intelligence)ツールです。似たような所だとRなどもありますが、CUIベースなので学習コストがかなりかかります。その点、tableauを利用すると、ほぼクリックとドラッグだけで視覚的に良い感じの分析ダッシュボードが作れてしまいます。Rの方が出来ることは勿論多いですが、定期レポートで高度な分析が要求される場面はそこまで多くないでしょう。
tableauとGAの連携
tableauとGoogleアナリティクスとの連携ですが、下記の3ステップで終わります。
- Google Analyticsにログイン
- プロジェクトの選択
- 指標とディメンションの設定
指標とディメンションの設定について若干制限があり、7つのディメンションと10の指標が指定の限界値です。とは言え、一つの分析にそこまで多くの値が同時に必要になることも多くはないので、十分な数なのかも知れません。どの指標を利用するかはどういう分析をしたいのかで千差万別ですが、前もってダッシュボードのデザインをある程度してしまってから必要なディメンションと指標を入れることをおすすめします。
操作的には特に難しいことは何一つないので、設定画面のSSだけ載せておきます。
データの更新
tableauとGAを連携させる場合、tableauはGAからのデータをローカルに保存してから、分析を実行します。この過程をデータの抽出と言いますがデータ量にもよりますが、これが結構時間かかることが多いです。上でダッシュボードのデザインを決めてからという話を書きましたが、その理由がこれで、ディメンションや指標を変更するとその度にデータの抽出が走るのでちょこちょこディメンションや指標を変更していると時間がとてもかかります。
データの更新時間をなくすには2つ程方法があります。
- tableau onlineでデータ更新をスケジュールする
- BigQueryなどの別DBにGAのデータを入れる
BigQueryにGAのデータを入れるには基本的にはGoogle Analytics 360(旧Google Analytics Premium)を入れるしかありません。こちらは100万円/月ほどかかるので、エンタープライズクラスでないと現実味はないでしょう。(ただしBigQueryにデータを入れるとかなり分析の幅が広がるので、360を導入しているのであれば使わない手はないと思います。)
なので通常はtableau onlineを利用してデータ更新のスケジューリングをするのが良いかと思います。tableau onlineの魅力的な部分は他にもたくさんあるのですが、本題ではないのでまた別の機会に。
まとめ
tableauを使うとレポーティング業務がかなり効率化されます。
Google AnalyticsのデータをエクスポートしてExcelで加工してパワポに貼り付けて…とやっていたのが、最初に設定だけしてしまえばtableau上でこの工程を全て実施することが可能です。
レポーティング作業にうんざりしているマーケターの方は是非BIツールの導入を検討してみては如何でしょうか。
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