Pardot新機能 マルチプルスコアリングカテゴリ
2016/05/02に追加になったPardotの新機能、マルチプルスコアリングカテゴリについて紹介します。
端的に説明すると、「カテゴリ毎にスコアが付けられる機能」以上!という感じなのですが、これはかなり便利機能なのではないかと個人的に思っています。カテゴリというのは企業におけるプロダクトやソリューション、ビジネスに置き換えることが出来ます。つまり見込み顧客がどのソリューション、プロダクトにどの程度エンゲージメントがあるかというのを定量的に可視化出来るというわけです。
設定方法
設定はとても簡単で、下記の手順を踏みます。たった2つです。簡単ですねー。
- マルチプルスコアリングカテゴリ設定手順
- フォルダー設定
- スコアリングカテゴリ設定
1. フォルダー設定
マルチプルスコアリングカテゴリ機能はフォルダと紐付ける様に設定するので、まずはフォルダーの設定をします。
ソリューションやプロダクトなどを単位としてフォルダを作成し、その中に関連するフォームやEmailテンプレートなどを格納します。
デフォルトのまま運用しているとカテゴリがUncategorizedのみなので、Uncategorizedと同じ階層にUncategorizedと似たような構成のフォルダを作成してしまいましょう。
以下の様な階層分けが管理しやすいのではないでしょうか。(あくまで一例です。)
/
├── Uncategorized
│ ├── Automations
│ ├── Campaigns
│ ├── Custom Urls
│ ├── Drip Programs
│ └── …
├── Solution1
│ ├── Automations
│ ├── Campaigns
│ ├── Custom Urls
│ ├── Drip Programs
│ └── …
└── Solution2
├── Product1
│ ├── Automations
│ ├── Campaigns
│ ├── Custom Urls
│ ├── Drip Programs
│ └── …
├── Product2
・・・
2. スコアリングカテゴリ設定
フォルダ分けが出来たら、スコアリングカテゴリの設定をします。
Admin > Automation Settings > Scoring
で、画面右上の方にある「+ Add Scoring Category」をクリックします。
Scoring Categoryと適用をスタートさせる日にち、アサインをするフォルダ(2つ以上選択可)を選んだら完了です。簡単!
確認
テストで適当なフォームを作り、先ほど作成したフォルダに格納します。
ブラウザをシークレットモードで立ち上げ、作成したフォームに適当な情報を入れてみます。その結果が↓となりました。
フォームへのサブミッション(50点)と完了アクション(30点)、あと一回フォームの記入に失敗したので-5点となっており、全体で75点となっています。このうち、今回はフォームのみをテストで作成したフォルダに格納したので、フォームへのサブミッション(50点)と記入失敗の-5点で45点、テスト用のBIというカテゴリにスコアが反映されています。
オートメーションルールやセグメンテーションルールの所でもこちらのカテゴリ毎のスコアを条件として選べるようになっています。
まとめ
マルチプルスコアリングは設定は簡単で、機能としては結構強力なものだと思います。
今まではタグやリストという形で見込み顧客の属性を分けてホットリードとして営業へパスしていたと思いますが、こちらの機能を使うと顧客がどのソリューションにどの程度のエンゲージメントがあるのかというのを定量化することが出来るので、見込み顧客をどのユーザーをアサインするかや、営業がファーストコンタクトでする話などより顧客に合わせた対応が可能になります。
複数のソリューションやプロダクトをお持ちの所はガンガン使っていきましょう。
参考資料 >> Introducing Multiple Scoring Categories
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