Salesforceが投資したAIスタートアップ企業③リアルタイム音声分析ソリューション「TalkIQ」
今回は前記事SalesforceのAIニュースまとめで紹介した、salesforceが投資したAIスタートアップ企業の中の3つ目であるTalkIQについて紹介したいと思います。
TalkIQという企業
独自のAIおよびNLPフレームワークと組み合わせたクラス最高の音声認識(ASP)をもつTalkIQはリアルタイム音声分析プラットフォームを開発しています。
以下、概要です。
■会社名
TalkIQ
■本社
カリフォルニア(サンフランシスコ)
■創業
2014年
■投資ラウンド
シリーズA(2017年9月 1400万ドル調達)
■URL
顧客満足度に関する洞察を集約し予測することで収益を向上させる伝統的な販売促進プラットフォームとは異なり、高度な人工知能、機械学習、および自然言語処理技術を使用しています。
機能についてまとめました。
①リアルタイム分析
通話中の顧客の動機付けに関するすべての異論、購入意図、インサイトを識別
②顧客スクリプトの作成
各コールを簡単にキャプチャ、分析、共有し、顧客体験を最適化する
③成果予測
売り上げのパターンや変化を分析
④コールの結果を予測
より良い販売、解約率の削減、顧客満足度の向上
⑤音声認識技術
テキスト分析のための自然言語処理と組み合わせて、GoogleおよびIBM Watsonよりも業界で低い8.8%の単語誤り率を実現
⑥新機能の開発
実際のユーザーエクスペリエンスから製品リサーチを導き、先んじて新しい機能やオファリングを予測して開発することができる。
⑦戦略設計
顧客の会話からフィードバックを定量化し、製品開発、マーケティング戦略、および販売管理に情報を提供
⑧教育プログラム
すべてのコールを検索、分析、共有し、カスタマイズされたトレーニングモジュールと継続的な教育プログラムを開発できる
具体的に、顧客とコールセンタースタッフの会話をリアルタイムで分析し、何を話すべきかのガイドラインを提示することができます。(値段の交渉や他の商品の提案など)
通話内容をデータベースに収め、それらのを利用して販売向上、解約率の削減、顧客満足度の向上に繋げることも。
また、Salesforceと統合することによってAI駆動分析プラットフォームとCRMプラットフォームを組み合わせ、重要なビジネス洞察を抽出することができるようになるため、今後より深い統合を通じた販売促進が期待できます。
また、Salesforce Venturesのほかに、LINEなどの企業も出資に参画しています。
技術の進歩に伴い、IT機器の操作方法はキーボードによる入力から画面タッチ、音声認識へと移り変わってきました。
音声認識はサンプル数が技術の裏づけになるため、音声認識と自然言語処理の両方に強みを持っているTalkIQは様々な企業に注目されています。
Salesforceとの関わりだけでなく、TalkIQがこの先どの企業と連携していくのかにも注目です。
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