PardotのメールマーケティングにSalesforceキャンペーンを活用する

Pardotメールの開封、クリックをSalesforceでも見られるように

こんにちは、Pardotコンサルタントの新井田です。

Pardotは強力な機能を携えたB2Bマーケティングオートメーションですが、SalesforceをベースのSFA、CRMとして活用して接続している場合、普段ログインしているSalesforceの画面でPardotのレポート等も見れるとすごく便利です。

B2B Marketing AnalyticsがあるとフォームやLP、メール等のそれは詳細なレポートがSalesforce上で確認出来ますので、しっかりと分析をしたい場合はPardotのPlus Edition以上を使用、またはオプションでB2B Marketing Analyticsを契約するのが得策ですが、実はPardotのリストメールの簡単な開封、クリックのレポートは、Salesforceキャンペーンを使用すると、Pardotのリストメールのレポート画面まで行かなくても意外と簡単に確認できます。

今回はSalesforce上でPardotのリストメールの結果をキャンペーンに連動させる方法をご紹介します。

Salesforceキャンペーンを作成する

Salesforceのキャンペーンオブジェクトは、メールマーケティングや展示会、セミナー等の対象リード/取引先責任者の管理、メールでのお知らせ、開封やクリック、出席等の管理に便利です。
今回は、メールマーケティングに活用する例を想定してご紹介します。

まずは「キャンペーン」タブから新規キャンペーンを追加します。
必ず「有効」チェックボックスをオンにしてください。
※キャンペーン作成にはマーケティングユーザである必要がありますので、ユーザの設定でキャンペーンを編集するユーザの、　「マーケティングユーザ」のチェックボックスをオンにする必要があります。

 

キャンペーンメンバーのステータスを編集する

キャンペーンを作成したら、メールの反応がわかるように、メンバーのステータスを編集します。
最初は、「送信」、「レスポンスあり」の2ステータスが設定されており、デフォルトのステータスは「送信」です。

これを編集します。
リストメールに対するステータスは、「送信済み」、「開封」、「クリック」が検知できるので、この3つを設定、「送信済み」をデフォルトに設定します。

 

キャンペーンメンバーを追加する

キャンペーンを作成したら、キャンペーンメンバーの追加ボタンから対象のリード/取引先責任者を検索して追加、またはレポートで対象者を抽出し、「キャンペーンへ追加」ボタンでメンバーを該当キャンペーンへ追加します。
または、Pardotのオートメーションルール、セグメンテーションルールにてPardot内からプロスペクトを抽出、Salesforceキャンペーンへ追加することも可能です。

リストメールの完了アクションを編集する

次にPardotのリストメールの完了アクションを設定します。

該当リストメールのドラフトを編集し、「送信」タブで、完了アクションのそれぞれ「受信」「開封」「クリック」を、キャンペーンのステータスに対応させるようにします。

これでメールを送信すれば、Salesforceのキャンペーンで、円グラフまたは棒グラフでメンバーのステータスが表示出来、またメンバー一覧を見てステータスでソートすることで、誰がクリックや開封をしたかをSalesforce上で確認できるようになります。

これはレポートに反映させ、ダッシュボードに組み込むことももちろん可能です。
これにより、例えば「メルマガダッシュボード」を作成すれば、一つの画面で直近◯回のメルマガの開封、クリック率の変化等を把握したりすることが出来ます。

Engagement Studioでの活用

Engagementプログラム内には、アクションに「Salesforceキャンペーンへ追加」というものがあります。
これを使用すると同様にキャンペーンへステータスを反映することが出来ます。
トリガー（分岐）で、開封した人はステータス「開封」で該当キャンペーンへ追加する、といった形でアクションを作成可能です。
Engagement Studioの場合は、キャンペーンメンバーを追加する動き自体もそのプログラム内で受信者全員に実行してしまえるので、オートメーションルールやSFレポート、SFキャンペーンからの手動での追加の手間も省けます。

 

Salesforceキャンペーンの活用

Salesforce上にメール反応のデータを持たせておくと、キャンペーンの画面で概要を把握できる上、そのデータをフレキシブルなSalesforceレポートで扱える用になるため、とても便利です。
ぜひご活用してみてください。