Dreamforce後記 その2〜DAY2: Marketing Cloud Keynote〜
Dreamforce 2017 in San Francisco DAY2
前回の続きです。
Dreamforce後記Part1はこちら
DAY 2
一日目から変わらず会場全体が人でパンパンで相変わらずの混み具合でした。
DAY 2のメインのProduct KeynoteはSalesforceのAI、Einsteinと、B2CマーケティングオートメーションMarketing Cloudです。
この記事ではMarketing Cloudのkeynoteをメインに紹介していきます。
“Marketing Cloud Keynote: Trailblazing in the Age of Intelligent Marketing”
と銘打ち、
セールスフォースMarketing CloudのChief Strategy Officerで、ケロッグの元Vice President、Jon Suarez-Davisがナビゲーターでした。
まずは今年のdreamforceで共通のテーマ、第四次産業革命に重ねた形で、マーケティングの進化を追っていきます。
産業革命における、
- 蒸気機関
- 電気
- コンピュータ
- 人工知能
と重ね合わせ、
- 口コミマーケティング
- マスマーケティング
- デジタルマーケティング
- インテリジェントマーケティング
と、マーケティングにおいても人工知能・AIの技術は革命の鍵となることを示します。
Jonは、コンピュータ、インターネットの発達から、顧客データの蓄積、AI等による分析から、マーケターは顧客の行動や振る舞いを今までになく深く理解することが出来るようになるといいます。
そこからMarekting Cloudの内容に入っていき、125年の歴史を持つ環境保護団体「Sierra Club」、大手投資信託会社「Fidelity Intvestments」、宿泊施設予約サービス「Hotels.com」のそれぞれの動画が流れます。
そして各会社のマーケティング担当の役員などが登壇、Marketing Cloudの機能と、それを活用して得た実績を語っていきます。
またFidelityのSenior Vice Presidentが登壇、発表している間、Googleとの提携についても言及され、GoogleのGlobal head of productsであるBabak Pahlavanも登壇しました。
Marketing Cloudの機能
こちらのSalesforceのブログによるまとめにもありますが、
Salesforceブログ(英語)
Marketing Cloudの主な機能は、
- Email Studio
- Mobile Studio
- Social Studio
- Advertising Studio
これらのチャネルごとのコンテンツ作成や戦略設計等が出来る機能と、
- Journey Builder and Cross-Cloud Products
- Salesforce DMP
- Salesforce Data Studio
各チャネルを統合する上記のプラットフォームに大別されるようです。
一例として、Email Studioでは、プログラミングなし、クリックのみのエディターでパーソナライズされたコンテンツを届けるhtmlメールを作成でき、デモではカルーセル(メインの画像が自動的に横スクロールする見た目のもの)を実装したメールを見せていました。
また、SalesforceのAI、Einsteinによるエンゲージメントのスコアリングも可能なようです。
一方ジャーニービルダーなどのプラットフォームでは、オフラインも含めた各チャネルそれぞれを活用し、顧客のフェーズを正確に把握し、理想的なカスタマージャーニーを作り上げる環境が用意されています。
ジャーニービルダーは基本的にはPardotのEngagement Studioのような雰囲気に見えましたが、B2Cのマーケティングオートメーションとして、認知から購買、継続利用・シェアといったところまでのすべてのフェーズにおいて、数百万のオーディエンスに対し細かくパーソナライズされたマーケティング施策を実施していくものであるため、スケールや幅広さが違うように思います。
Jonは冒頭に、「Marketing Cloudは唯一の、完全に統合されたB2Cプラットフォームだ」と言っていましたが、それもうなずけるスケール感でした。
Marketing Cloud Keynoteを振り返る
Marketing Cloudは、B2Cマーケターが考え、実行するすべてのことを一つの場所で管理する統合クラウドプラットフォームだということがよくわかりました。
マーケターやマーケティング部・広報部においてやるべきことは多岐にわたり、当然B2Cマーケティングをしっかり部署単位で実施する会社であれば一人でやるものでは無いと思いますが、欲しい情報・データ、作りたい物、コミュニケーションのプランなどをすべて把握できる環境というのは、マーケター並びに経営者や企業の上層部にとっても強い味方になると思います。
あと単純に大規模のオーディエンスの同行やキャンペーンの状況などをモニタリングしたり、データを眺めているだけでも面白そうだなと率直に思いました。
思ったより長くなってしまいました。次回はEinstein Keynoteについてです。
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